(冷蔵)
0.00002%※の奇蹟
栽培不可能と言われた小笠原諸島で、
奇蹟的に収穫された国産カカオ豆を使用
「キットカット ミニ 東京カカオ」
※2021年10月~2022年9月の世界のカカオ豆生産量に対する小笠原諸島で収穫されたカカオ豆生産量の割合
今年収穫されたばかりの小笠原の“とれたてカカオ”の豆から作られたチョコレート。薫り高く、華やかな味わいを楽しめます。
※本製品には、東京都小笠原諸島産カカオ豆をカカオマス中29%用いて作られたチョコレートを使用しています。

それは挑戦と奇蹟の連続でした
~挑戦のはじまり~

東京カカオの挑戦と奇蹟の物語は、今から約20年前にはじまりました。それはある一人の男性のカカオ豆に対するシンプルな好奇心と情熱がきっかけでした。
2003年に平塚製菓社長平塚正幸さんはガーナにカカオ農園の視察に出かけました。そこで直感的に感じたのは、
「自分でカカオ豆を作ってみたい」
「自分で世界一おいしい
カカオ豆を栽培してみたい」
という純粋な想いからでした。
~挑戦の第一歩~
日本に帰国した平塚さんはその挑戦を本当にはじめてしまいます。その第一歩として栽培の可能性がある場所として小笠原諸島の役場の門をたたきました。数軒の農家が平塚さんの熱い想いに共感し、やっとの思いで輸入した「生カカオ」から種を取り出し、1,665鉢分を植えてみました。
しかし、
発芽したのはたった167本
しかも残念ながらすべて枯れてしまったのです。この時ガーナの農園を訪れてから、すでに7年の歳月が過ぎていました。

通常カカオ豆はカカオベルトと呼ばれるガーナやコートジボワールなどの熱帯地域で栽培されます。
小笠原諸島は亜熱帯な気候ですが、カカオベルトから北緯7度も緯度が高い東京都に属する地域でした。
~あらたな出会い~

栽培への挑戦継続の危機に直面していたとき、平塚さんは折田農園さんに出会いました。折田さんは、母島で初めてマンゴーの栽培に成功した小笠原の気候を知り尽くしているとともに、困難を乗り越えるチャレンジ精神にあふれた人でした。
平塚さんは折田さんと一緒にカカオにとって最適な土壌をいちからつくり直すことから再びはじめます。また台風が多く海風も強い小笠原では屋外での栽培は難しいと判断し、ハウスを建設。直射日光に弱いカカオのために可動式の屋根を備えたもので、通常よりも背が高い特注品。水やりや温度調節など試行錯誤しながら、新しい土壌とハウスで苗は順調に育ち、
木もどんどん太く
大きくなっていきました。
~奇蹟そして新たな挑戦~

折田さんとの試行錯誤の結果、2013年10月に初めてカカオの実が収穫できました。そしてその後少しずつ収穫量が増えていったのです。
次に平塚さんを待っていたのは、収穫したカカオ豆をチョコレートへと加工する工程に取り組むことでした。そもそもカカオは、中の種を発酵・乾燥させた状態で輸入するのが当たり前で、国内には発酵・乾燥の事例や資料がほとんどありませんでした。どのような菌で発酵するのか、どのくらいの温度で発酵するのか、すべて試しながら、研究しながら進めることになりました。何度も何度も試す中で、
ようやく納得できる発酵にたどり着いたのは、研究開始から2年後のこと、2015年になっていました。
~「キットカット」との出会い
と新たな挑戦~

2021年、私たちネスレ日本は東京カカオの存在と、その挑戦と苦労の歴史を知り、平塚さんとお話する機会を得ました。同じチョコレートを製造・販売するもの同士、お互いの製造や商品についていろいろ意見交換することができ、同時にこの素晴らしい「東京カカオ」をもっと広く知ってもらいたい・味わってもらいたいという想いが私たちにも芽生えました。
毎年小笠原の母島で育つ
「東京カカオ」
を、「キットカットミニ 東京カカオ」として毎年みなさんにお届けすること、少しでも多くの方にこの物語と「キットカットミニ 東京カカオ」を味わっていただくことが私たちの挑戦です。
